資格をとりたい、ダイエットしたい、お金を貯めたい、早起きしたい……。目標を決め、やってみたはいいものの、三日坊主で終わってしまった経験は誰もが多いはずです。決めた目標を習慣にできたら、素晴らしい人生が待っているのに、どうして人は生活習慣を変えることができないのでしょうか?
より良い人生を送るためには、より良い生活習慣を身につける必要があります。しかし、誰もが経験したことがあるように、生活習慣はそう簡単に変えられるものではありません。新しいことを始めたとしても、三日後にはやる気や目標は綺麗サッパリ忘れてしまい、元の生活に戻ってしまう。
毎日更新することを目標に開設したこのブログだってそうです。毎日どころか、月に一本の投稿もできていません。
そこで今回は、自身の生活習慣改善のため、そして、より良い生活習慣を手に入れたいと思っている読者に向けて、新しいことを習慣化するテクニックを紹介していきます。
66日続いたら習慣化する
まず、運動でも勉強でも仕事でも、毎日の生活習慣に組み込みたいことがあるとすれば、66日以上続けることを意識しましょう。どっかの有名な大学の研究で、66日以上続けることができたら、それはすでに生活習慣の一部となっており、長続きすることが証明されています。
「新しい習慣をいきなり、66日も継続できる人なんていないよ!!」と、ツッコミを入れたくなるかもしれませんが、ここで重要なのは、はじめは1%の努力でもいいので続けるということです。
まずは1%の努力を2週間以上続ける
例えば私のように、毎日ブログを書きたいと思っている人の目標は、「毎日ブログを公開する」とか、「毎日3000文字以上書く」とかいう内容が多いはずです。しかし、これでは目標が高すぎるので、挫折する可能性が高まります。
はじめの数日は続いたとしても、「また今日も、誰にも読まれることがない割に大変なブログを書かなきゃいけないのか。あー、しんどい」と、うんざりしてしまい、元の生活に戻ってしまいます。
ですから、最初から目標を高く設定するのはやめましょう。特にはじめの2週間は、新しい習慣に慣れるための期間ですから、1%の達成率で十分なのです。
具体的には、ブログを1文字以上の書けたらクリア。もっとハードルを下げて、机に座ってブログに書くネタを考えたら成功。これくらい低い目標からはじめてみることをおすすめします。大切なのは、新しい目標を決めたら、決して一日も休まないこと。1%の達成率でもいいので、毎日続けることを徹底しましょう。
実際にやってみるとわかるのですが、この1%ルールは心理的なハードルを99%下げてくれる魔法のルールです。「やらなきゃいけない、やらなきゃいけない、あー結局やらなかった」と、1日を最低な気分で終わるのか、「1文字でいいから今すぐ終わらせよう」と、5秒で習慣を終わらせ、達成感に包まれた最高の気分で1日の終わりに眠りにつくのか、この違いは天と地ほどの差です。
自転車に乗るときを思い出してください。漕ぎ出す瞬間がもっとも力が必要で、スピードが出たら力は必要ありません。しかし、いきなり全速力でタイヤを回したとしたらどうでしょう? バランスを崩し、転倒してしまうのです。はじめは注意深く、ゆっくりとペダルを踏まなければいけません。
なぜダイエットは失敗するのか?
失敗しやすい目標の一つに、ダイエットがありますが、なぜ人はダイエットに失敗するのでしょうか? それは、ダイエットの成功の裏には、たくさんの生活習慣の改善が求められるからです。実はダイエットは習慣化がもっとも難しい目標のひとつです。
まずは、食生活の改善、次に運動がダイエットに効果的だと言われますが、食生活を変えることは実に困難なことです。
具体的には、カロリーや糖質の低い健康的な食材が必要になりますので、買い物の習慣をまずは変えなければなりません。そして、その食材を調理するためのレシピも必要になり、新しく調理器具も買わなければならなくなるかもしれません。
家族がいればもっと大変で、家族用のメニューと、ダイエット用のメニューを2通り作らなければなりません。
運動も同じです。運動器具やスポーツウエアを揃え、運動するための時間や場所を確保し、定期的に体重や体脂肪をチェックします。
「ダイエット」という目標は、こんなにもたくさんの生活習慣の変化が要求され、お金も、時間も、周囲のサポートも必要になる、一大プロジェクトなのです。
目標を細かく分解する
「なーんだ!そんなに大変ならやっぱり私には無理なのか」と、諦めてはいけません。
先ほどダイエットを例に紹介したように、目標を細かく分解し、その一つ一つを順にじっくり時間をかけて習慣化するようにしましょう。
例えば、糖質制限ダイエットをすると決めたら、以下のことを順にこなしていく必要があります。
- 糖質制限ダイエットについて調べる
- 今ある糖質の多い食材やお菓子を人にあげて処分する
- 糖質制限のレシピを調べる
- 糖質の少ない食材を買いに行く
- 調理する
- 食べる
- 小腹が空いたら気を紛らす
- 家族に協力してもらう
- ダイエット仲間を作る
- 糖質の多い食事会や飲み会の誘いは断る
- 定期的に結果をチェックする
- 結果が良かったら小さなご褒美を用意する
ここで重要なことは、上のリストのように「大きな目標を、できるだけ小さな目標に分解し、1つずつ順に達成していく」ということです。目標が小さいからといっていきなり複数個を同時にやってはいけません。1つずつじっくり時間をかけながら習慣にしていくようにしましょう。
「なぜダイエットするのか」を徹底的に考える
そして、「ダイエットする」と決めた場合は、「なぜダイエットが必要なのか?」ということも突き詰めて考えましょう。単純に「体重を10キロ落とす」という目標にした場合は、なぜ痩せる必要があるのかが不明確で、10キロのハードルは高いので失敗する可能性が高まります。
健康的な食生活にし、家族のために少しでも長生きするためでしょうか? 腹八分で眠気を抑え、頭も体もスッキリさせ、仕事の生産性を上げるためでしょうか? 痩せてフットワークを軽くし、趣味を充実させるためでしょうか?
小さな目標を具体的にたくさん考え、時間をかけてコツコツ達成することで、短期的な目標ではなく、人生における長期的な目標に変わります。単純に体重を落とすためではなく、最終的には人生を変えるくらいの意気込みで1%の努力を毎日続けましょう。
まとめ
このブログの更新が途絶えていましたが、この1%ルールを知り、新たなスタートを切ることができました。
これから必ず毎日、1文字以上書くことを習慣にしてみます。1文字目を書くことができれば、走り出した自転車のように、ペダルを漕がなくても前に進んでくれるはずです。
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