麹町中学校の改革者、工藤校長に学ぶ子供を伸ばす教育方法

学校教育

 以前このブログに書いたように、私は大学受験に失敗しました。あの時の失敗の原因が何だったのか、なぜ私は勉強の意欲を失ったのかを今でも考え続けています。それに加え、ひとりの親として、我が子の教育に関心があります。先日、なんとなくテレビをみていると、林先生の初耳学で面白い内容が放送されていました。子供の教育に関して、あるいは自身のモチベーション管理に関して非常に参考となる内容でしたので、ここにまとめておきます。

麹町中学校の改革

 東京に麹町中学校という公立の学校があるのですが、そこが非常に面白い取り組みを行い、生徒がのびのびと楽しく勉強している様が紹介されていました。以下ではその具体的な改革を列挙していきます。この改革の立役者は常識にとらわれない非常に柔軟な考え方を持った工藤校長先生でした。

宿題を廃止

 宿題をやったことのある人なら誰もがわかると思うのですが、宿題をやることに何の意味もありません。同じ漢字や単語を何度も何度もプリントに書き写したり、すでに理解している計算を書かされることが宿題です。
 わからないことをわかるようにするのが勉強の本質ですから、作業をした証拠を先生に提出するための宿題は不要なのです。確かに、人によっては何度も書いて暗記するタイプもいるでしょうが、それを全員に強要するのは間違いなのです。全員一律の宿題をやらせるべきではなく、ひとりひとりのレベルに合ったわからない問題を理解することが勉強なのです。

定期テストを廃止

 これも根本的には宿題と同じです。テストをして、理解している問題と、理解していない問題が振り分けられる。学校の先生は、口酸っぱく復習が大切だと繰り返しますが、復習を自主的にやりたいと思わせる仕組みが学校にはありません。
 そこで、麹町中学校が定期テストを廃止する代わりとして導入したのが、授業の区切りごとに行う単元テストです。もちろん、ただテストを行うだけだったら、一般的な学校と変わりありません。そこで、生徒が楽しんで復習に取り組めるよう、自己申告制の再テストを実施するようにしたのです。再テストを強要すれば、そこには生徒の自主性は存在しません。自分でもう一度やりたいと決意してもらい、復習することによって、生徒のやる気や、努力することの楽しさを育むのです。

学校行事を生徒に任せる

 学校の行事で、はじめに思い浮かべるのは、やはり体育祭ではないでしょうか?チームに分かれ、様々な競技で得点を重ね、最終的に優勝するチームを決めるという、体育会系の生徒がもっとも活躍できる行事です。しかし、運動が苦手な生徒も必ず一定数いるわけで、その生徒も含めた全員が楽しめるような行事にはなりにくいのが現状ではないでしょうか?
 そこで麹町中学校が行った改革が、体育祭の種目を生徒に決めてもらうということです。ただし、テーマを決めずに種目を決めてもらうだけでは、例年通りの、運動が得意な人が有利となりやすいので、「先生や親とのことは一切気にしなくてもいいから、運動が得意な人、苦手な人、生徒全員が楽しめる体育祭にしてください」というテーマで種目を決めてもらったということでした。すると、生徒たちが決めた種目は、単純に走ったりするのではなく、そこにゲーム性を備えた、運動が苦手な人でも楽しめるような競技ばかりの体育祭に変わったということでした。
 文化祭も同じように、内容を先生が決めることなく、テーマだけを与え、生徒の自主性に任せる行事に変えました。体育祭では、生徒全員が楽しむことに徹したわけですが、文化祭は、保護者や教員などの見る人を徹底的に楽しませる文化祭にしてください、というテーマで取り組みました。
 その結果、例えば演劇をしたクラスでは、配役を決める際、オーディションを行い、どの人が適任かを決めたということでした。これはプロが行う配役の手順ですので、見る人のことを徹底して考えた結果だといえます。

担任制度を廃止

 そして、極め付けは担任制度の廃止です。あるクラスを一人の先生が担当し、授業や、生活指導、保護者の対応、クラブ活動の顧問など、オールマイティにこなす従来のやり方を変えたということです。一人の担任の先生に、すべてを任せるのではなく、医療現場でチームを組むように、それぞれの先生が得意なことに集中して仕事をしてもらったということ。
 例えば、女子生徒からの評判が良い先生、書類の作成が得意な先生、保護者への対応が丁寧な先生、部活の顧問として良い成績を残している先生、得意なことはそれぞれに違うわけですから、学年毎に先生でチームを組み、マネジメントしていくという方法です。
 この場合、まず保護者から挙がる心配に、先生の生徒に対する責任感が薄れてしまうのではないか?ということがあったそうですが、むしろ職員室では、あの生徒のあの問題は誰が適任かなどといった議論が活発に行われ、問題解決や、生徒の成長に対する喜びの共有が起こり、先生たちはより生き生きと仕事をしていたということでした。しかも、担任制度の場合は、良くも悪くもすべてはその先生の責任となってしまうため、あまりにも先生が抱える責任が重く、いったん良くないレッテルを貼られた先生が生徒の信頼を取り戻すことは極めて困難でした。しかし、チーム制の場合は、一人に責任を負わせることがなく、その先生が得意なことを中心に仕事ができるので、良いこと尽くめだということです。

まとめ

 いかがでしたか? どれもみな、生徒のことを第一に考えたからこそ生まれた、常識にとらわれない改革ばかりでした。これらの改革に共通しているのは、生徒を信頼し、進んで責任を負わせ、自分が決めたことを実行してもらい、やる気を育むという、生徒の自主性を100%尊重した教育です。
 自分自身のモチベーション管理や、我が子への対応の仕方にも参考となる内容でしたので、忘れないように生活していこうと思います。

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