あれから10年、旅に出た意味がやっとわかった

旅の意味

23歳のときに、アジアの国々を8カ国放浪しました。早いものであれから10年が経ちました。

帰国後、友人と会うたびに、旅をすることで価値観は変わったのか?とか、自分探しは成功したのか?とか、様々なことを聞かれました。しかし、あの時は考えがまとまらず、うまく答えられませんでした。

自分を変えたくて、旅に出ようか迷っている人が、あの時の私に会ったらガッカリしていたかもしれません。

しかし突き放すようですが、「バックパッカーになったくらいで、人生が劇的に変わることはまずあり得ない」というのが、実際に旅に出た感想です。

それでもやはり個人的には、あの頃に旅をしておいてよかったと思えることが、今になってまとまってきました。ですから、「旅の効用」をここに書き記しておこうと思います。

日本人は恵まれていることを思い知る

まず日本人の場合、基本的には誰にでも旅に出るチャンスがあります。運良く先進国の日本で生まれることができたおかげで、大抵の国の物価は日本に比べると安く、お得に旅をすることができます。

しかも、信用度の高い日本国籍のパスポートはどこの国に行こうが入国を拒否されることはまずありません。

こんなに恵まれた国で生まれ育ち、旅に興味があるのだとしたら、「お金がない」「時間がない」「英語ができない」なんて理由で旅に出ないのは非常にもったいないことです。

旅に出ると価値観が変わるのだろうか?
旅に出ると本当の自分が見つかるのだろうか?
旅をしなから稼ぐことはできるのだろうか?

なんて、うだうだ考えている暇があるのなら、さっさと時間を確保し、旅に出てしまいましょう。

1人1台スマホを持っている時代ですから、言葉が通じなくても、1ドルいくらか知らなくても、旅の泊まるホテルが決まってなくても、どうにでもなります。

もし本当にお金が全くない人は、不要なものをメルカリで売って資金を作りましょう。あるいは、短期で高収入を稼げるバイトをやりましょう。それでも無理なら、どうにかしてお金を借りましょう。語学留学するという建前で旅をしてみてもいいかもしれません。語学は旅をしながらでも十分学べます。

そして、旅先で世界の現実を目の当たりにし、日本人は恵まれていることを実感してください。無償で義務教育を受けることができ、国が医療費を負担してくれ、年金制度があり、衣食住に困ったことのない生活が、どれほど恵まれており、これまで逃してきたチャンスがどれほど多いのか、徹底的に悔やんでください。

日本人に生まれた時点で、すでに私たちは幸福です。目と鼻の先に転がっているチャンスを掴むのか、気づかないまま「私は不幸だ。毎日刺激がなくてつまらない」と一生言い続けて、週末飲みに行くことでストレス発散するのか。世界を見ておけば、生きていること自体が幸福に思え、目の前には無限のチャンスが広がっていることがよくわかります。

幸せの基準が下がり、些細なことで感動できるようになります。

不確かな世界に飛び込むということ

海外に行くということは、よくわからない世界に飛び込むということです。出国前に、よく言われたのが、「死ぬなよ!」とか、「若いうちの貴重な時間を無駄にするな!」とか、そんな言葉でした。海外に行くことは、「命を危険にさらす」というイメージがありますが、それは正しくもあり、間違いでもあります。

確かに治安が悪い国や、国際紛争や内乱で混乱している国も多くあり、そういう国に飛び込んでいくのは非常に危険です。しかし、これほど海外旅行が一般的になった世の中で、「海外=危険」だという考えは少し古いような気もします。

日本で生活していても、交通事故にあったり、事件に巻き込まれる可能性は十分にありますから、もともと生きることに危険はつきものです。

怖いもの見たさに、混乱している国に飛び込んでいく行為はもちろんやめておくべきですが、平常時の世界はそう危険ではありません。

不安や恐怖や危険、すべてを避けながら生きていくことは不可能です。それらに打ち勝ち、目を凝らすからこそ見えるものがあります。旅でなくとも不確かな世界に飛び込まなければならないことは、長い人生で何度もあります。

そこで重要なのは、頭の良さや身体の強さではなく、「度胸」ただそれだけです。何が起きても動じないよう、度胸をつけるためには、あえて不確かな世界に身を投じることが必要なのです。

不測の事態を楽しんでしまうこと

旅をしていると、しばしば不測の事態に陥ってしまいます。物やお金がなくなったり、人に騙されたり、死にそうになったり。海外には命の危険はないと、前の章で書いたばかりですが、私は海外で2度も死にかけました。

1度目は、タイにある小さな島の海で溺れて死にかけ、2度目は中国で金が尽き、ホームレスになり、1週間食べることができませんでした。

こうして呑気にブログを書いているわけですから、どちらの危機もなんとか乗り越えたのですが、あの時のことは今でも鮮明に記憶の中に残っています。そしてあの経験の後は、新しく生まれ変わったような、終わるはずだった寿命が延長したような不思議な感覚に襲われました。

どちらも自らの不注意が招いた危機でした。「俺はわざわざ海外に死ぬために来たのか?」とか、「こんなところで何やってんだ?」と、自暴自棄になりましたが、人に助けられ、なんとか命の危機を脱することができました。

こうして10年前の思い出として、ブログに公開できるくらいのささやかな経験でしかありませんが、不測の事態に遭遇しても動じることのないようメンタルを鍛えておくのは重要なことです。鍛える方法はただ一つしかありません。危機的状況に慣れること、それだけです。そのためには旅だけでなく、身の丈に合わないチャレンジを続けるしか方法はないのです。

アジア放浪から早くも10年が経ち、なぜか感慨深くなり「旅の効用」を列挙してみました。またいつか機会があれば、あのわけのわからない世界に飛び込み、もみくちゃにされ、腹を壊し、人に騙され、人に救われたいものです。

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