Mavic購入者がドローンの完全手動飛行(ATTIモード)で練習を行なう方法

Mavic 2 proで飛行練習

DJIのMavic 2やMavic Air 2、Mavic Miniの購入を決めた人が共通して悩むのが、ATTIモード(Aモード)での飛行操作練習をどうやって行うか、ということ。PhantomシリーズなどではAモードへの切り替えがスイッチひとつででき、安全装置を切った状態で完全な手動で機体を飛ばせました。

Mavicでは手動で飛ばす必要がないくらい、ドローンの安全性能が上がったため、Aモードの切替えスイッチを廃止したのでしょうが、日本の航空法ではそうはいきません。手動飛行モード(Aモード)で10時間以上の飛行訓練を積み、許可を得てからでなければ人口集中地区や空港等の周辺でドローンを飛ばすことは禁止されているからです。

しかも、GPSの電波の受信状態が悪くなると、自動で機体がPモード(機体安定モード)からAモード(手動飛行モード)に切り替わりますので、いざというときのために手動操作には慣れておかなければなりません。そこで今回は、Mavic購入者への手動操作での練習方法を紹介していきます。

DJI フライトシミュレーターを使う

DJI GO 4アプリにはフライトシミュレーターという操作方法を学ぶプログラムが入っています。いきなり本物のドローンを飛ばすのは怖いと思いますので、このプログラムで練習し、操作を覚えた後にドローンを飛ばしましょう。ただし、あくまでシュミレーションなので、許可申請に必要な練習時間にはカウントされません。

フライトシミュレーターは、DJI GO 4アプリ版とデスクトップ版があります。アプリ版の評判がマチマチなので、デスクトップ版で練習するといいと思います。無料トライアル版と有料版がありますが、無料版で十分な練習が可能です。

DJI フライトシミュレーター

トイドローンを使って練習する

200g未満の重さのトイドローンを飛ばす場合、航空法の許可は必要ありませんが、都道府県条例や、電波法で制限を受ける場合があります。他人の土地で無許可で飛ばすのも、もちろん禁止です。本当に飛ばせる場所かをよく確認しましょう。

トイドローンの良さは、航空法の制限を受けないことと、値段の安さにあります。ただし、軽量化に特化している分、1フライトでの飛行時間がDJIのTelloの場合、13分と短いのが難点です。そして、機体が軽いため、風が強い日に飛ばすのは危険です。

練習用として、あるいはちょっと写真が撮りたいときには非常に便利な機体ですので、購入を検討されてもいいのではないでしょうか?

ドローンスクールを受講する

時間とお金が十分にある方は、ドローンの講習を受けましょう。現在の航空法では、ドローンを飛ばすために絶対に必要となる免許は存在しません。飛行禁止区域の許可にも、民間の講習の許可証があれば免除される書類はあるのですが、10ほどある申請書類の2部だけが免除されるだけで、あまりメリットがあるとはいえません。

それでも、操作方法などについて何も知識がないゼロの状態で、いきなりドローンを飛ばすのは不安だと思う人は多いでしょうから、時間とお金が十分にある方は講習の受講をおすすめします。ただしドローンスクールの中には、飛行練習を各自で10時間以上行った上で参加するタイプの講習が多くありますので、参加の要件をよく確認してください。

GPSの届かない屋内などで練習する

MavicはGPSとGLONASSの電波が12以上受信できない場所では自動的に飛行モードがAモードに切り替わるようになっています。屋外においてそのような場所を探すのは困難です。ビルの間や、山林の中などでは電波は届かないでしょうが、そのような場所ではドローンの操作の練習はできません。

ですから、倉庫の中や、体育館のような広い屋内で、GPSの電波の届かない場所を探して練習してみてください。機体の電源を入れた状態で、機体の中心部の上面を手のひらで覆うと、機体ステータスインジケーターが黄色でゆっくり点滅し、コントローラーでGPSの電波を受信できていないことを確認できます。

ドローンの設定を変え、Aモードでも飛ばせるようにする

この方法は、ドローンのプログラムを変更しますので、ドローンが墜落や水没などで壊れた場合、DJI Care Refreshで新品に交換したり、修理できない可能性があります。改造扱いとなるためです。DJI Care Refreshに加入していない人は関係ありませんが、完全自己責任でお願いします。

Mavic 2 Proを任意でATTIモードに切り替える方法

まとめ

以上、ドローンの手動操作での練習方法の紹介でした。

  1. DJI フライトシミュレーターで練習
  2. トイドローンを購入して練習
  3. GPSが届かない場所を探す、あるいはドローンのプログラムを変える

という流れがもっともお金をかけずにドローンを練習することができます。安全に操縦できるよう、手動操作に慣れておきましょう。

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