ずいぶん前に、測量用でドローンを購入しました。機体はMavic 2 Pro。ただし現状としては、業務でそこまで多く活躍する場面がなく、ほとんど飾ったままでした。
せっかく空飛ぶコンデジが手元にあるわけですから、もっと有効に活用しようと思い、まずは手軽な空撮をはじめてみました。
田舎暮らしの人には特におすすめの趣味
特に私が住んでいる五島列島は、ドローンの飛行制限を受ける地区が少なく、市街地や空港周辺を除けば、ほとんどの場所で飛ばすことができます(他人の土地の上を勝手に飛ばすのはやめましょう)。長崎県や五島市が条例でドローンの飛行制限を定めていないのもポイントです。九州でいうと、福岡や佐賀は公園でのドローンの飛行が禁止されています。
実際に飛ばして、撮影してみると、当然ですが画質がめちゃくちゃキレイです。そして、ラジコンで遊んでいるかのように単純に楽しい。はじめてiPhoneを触ったときのような、震えるほどの感動がそこにはあります。
大都会に住んでいる場合は、もちろん飛行許可が必要だったり、ルールも多いでしょうが、私のような田舎者には非常に良い趣味となります。
ドローンを使った空撮で、普段目にすることのできない視点で風景を撮影することができれば、それはもう趣味の領域を超えて、仕事にさえすることができます。
ドローン撮影テクニック
実際にドローンで撮影してみて、いい映像や写真を撮影するためのポイントをまとめてみました。下記のポイントをおさえると、ドローンだからこそ撮れるダイナミックな映像や写真になります。
Googleマップで見ることができない景色を撮影する
ドローンの代表的な撮影テクニックに、バードアイというものがあります。その名の通り、鳥の視点から見たような俯瞰図のことです。カメラを真下に向けて移動しながら撮影します。ただしこれは、撮影するタイミングを工夫しなければ、Google Mapsの風景と同じになり、ドローンで撮影している意味がなくなってしまいます。
具体的には、撮影する時間帯や、花が咲く時期などを考えて撮影するといいでしょう。
人の視点から見ることができない視点で撮影する
道路から見たときの視点でドローンを飛ばすと、その道路をよく通る人にとっては見覚えのある風景になってしまいます。車や船から見える風景とは違う視点でドローンを飛ばすと、見たことのない刺激的な映像や画像になります。
季節感のある風景(花や草木で四季を感じる)
はじめの項目でも説明しましたが、花が咲くタイミングや、朝焼け、夕焼け、夜景などを狙って撮影するといいです。
狭い場所から広い場所へ抜けるような動きのある絵
狭い場所をすり抜けたり、地面や水面ギリギリで飛ばすと、緊張感のある映像になり、視聴者をひきつけます。その際は障害物検知を解除し、ドローンの自動ブレーキを解除しておきましょう。
DJIアプリのおすすめ撮影モード
DJIアプリの「DJI GO 4」や「DJI Fly」には、様々な撮影モードがあります。これらのモードを使いこなし、自動飛行で安定感のある映像を撮影をしましょう。特にオススメの撮影モードを紹介しておきます。
ドローニー
被写体を捉えたまま、後方に飛行しながら上昇していきます。
ロケット
カメラを真下に向け、被写体を捉えたまま、真上に上昇します。
サークル
一定の距離と高度で被写体の周囲を周回します。
コメット
サークルとは違い、楕円形に被写体の周囲を回ります。
アステロイド
被写体を捉えたまま、旋回しながら最終的に全天球映像を作成します。
アクティブトラック
風景だけを撮影すると、撮影のタイミングや、ドローンの操縦次第で、全く同じ映像を他の人でも撮影できてしまいます。ただし、風景の中に車や人を配置し、それをドローンが追いかけるように撮影すると、より個性的な映像に仕上がります。
ハイパーラプス(パラパラ漫画風の、早回し映像)
ハイパーラプスとは、数秒ごとに撮影した複数枚の写真をつなぎ合わせた、動きのあるパラパラ漫画風の映像のことです。
撮影に時間はかかりますが、ゆっくり動く曇や太陽などと、動きの速い車や船などをひとつの映像に入れ込むことで、より時間感覚の密度が高いハイパーラプス映像となります。
撮影した素材をサイトで販売したり、YouTubeにアップしよう
このような動画や写真を撮影することができれば、素材サイトがたくさんありますので、そこに掲載し、好きな値段で販売することができます。あるいは動画編集方法を学んで、YouTubeで公開してみてもいいでしょう。
おすすめ素材販売サイト
これからは、5Gの時代ですから、高画質な映像をより気軽に楽しめる時代がやってきます。今まで以上に、特別な機材を使って撮影した特別な映像に価値が生まれることになるでしょう。
私のような引きこもりがちな人には、外に出るいいキッカケにもなりますし、うまくやれば仕事にすることもできます。
ドローンを最大限に活用し、空撮を楽しみましょう。空撮に必要な機材一式はこの記事にまとめていますので参考にしてみてください。
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