日々、業務をしていて感じることですが、土地家屋調査士という仕事は、世間からの認知度が非常に低い仕事です。司法書士や行政書士は、その違いはわからなくても、聞き覚えがある人は非常に多いと思います。しかし同じ士業であるにも関わらず土地家屋調査士は、聞き覚えすらなく士業の中でも群を抜いて知名度が低いのが現状です。そこで今回は土地家屋調査士とはどんな仕事なのかを紹介したいと思います。
土地家屋調査士紹介のアニメ
まずはこちらのアニメをご覧ください。
土地家屋調査士とは
アニメでなんとなくわかってもらえたと思いますが、ざっくり説明すると土地家屋調査士とは、「土地や建物の登記や測量をする専門家」です。この説明でみなさんがわからない単語があるとすれば「登記」ではないでしょうか?登記とは、法務局に備え付けられている登記簿を新しく作ったり、その内容を最新のものに作り変えたりすることです。登記簿には、土地や建物の図面、住所、面積、利用状況、持ち主などの情報がまとめられており、持ち主の財産を守るために法務局で大切に管理されています。現地で測量をし、登記簿を最新の状態にするのが土地家屋調査士の仕事です。
不動産登記が重要な理由
なぜこの土地や建物の登記が重要なのかを説明します。例えば、相続したり、家を建てたり、壊したり、土地の一部を他人に売ったりした場合など、この登記簿を作成したり、修正したりして、最新の状態に維持しなければ、後々困ったことになります。
今、一番話題となっているのは、所有者不明土地の問題です。土地や建物の持ち主が亡くなり、相続の登記をしないまま、何代も何代も相続を繰り返し、相続人が何十人、何百人と増えたり、減ったりし、土地や建物の現在の所有者がわからなくなる問題です。この問題により、道路を作ったりする公共事業が円滑に進まなくなったり、今にも崩れそうな家が放置され、近隣住人の迷惑になってしまいます。
この問題の他にも、登記簿をきちんと管理しておかなければ、土地や建物を活用するときに、手続きがスムーズに進まなくなります。相続の登記をしていなかったり、変更を加えた不動産の登記をそのままにしていると、いざその不動産を売買したり、活用しようとしたとしても、その手続きに時間や費用が膨大にかかってしまいます。
ですから、せっかく先祖から代々、受け継いだ大切な不動産なのですから、相続などで持ち主が変わったり、現地の状況が変わったりした場合は登記簿の作成や修正がその都度必要になります。この「土地や建物の登記や測量をする」のが私たち、土地家屋調査士の仕事です。
土地家屋調査士の仕事内容をさらに詳しく知りたい人はこの記事を参考にしてみてください。
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