土地家屋調査士試験の難易度と合格率について

土地家屋調査士試験の難易度と合格率

土地や建物の登記に関する専門家である土地家屋調査士。具体的には、広大な土地の一部を売買するために、1つの土地を2つに分けたり、または建物を新築した際に銀行から融資を受けるため、それに先立って建物の表題登記をしたり、不動産に関する登記を行う専門家です。

ちなみに登記とは、不動産の所有者などの詳しい情報を社会に示すため書類に記載することで、その書類は法務局で管理されています。

そんな国民の財産である不動産を守るために活躍する土地家屋調査士。年に一度行われる国家試験である土地家屋調査士試験の難易度と合格率について今回は解説していきます。

受験資格

受験資格はありません。誰でも受験可能です。ただし、合格者の99%が午前の部の試験免除者です。

測量士、測量士補、一級建築士、二級建築士。このいずれかの有資格者であれば午前の部の試験が免除されます。上記のいずれの資格も保有していない人は、まずは測量士補試験に合格し、その後土地家屋調査士を目指すようにしましょう。

試験内容

午前試験(多肢選択式、記述/2時間)
午後試験(多肢選択式、記述/2時間30分)
口述試験

願書

7月下旬~8月上旬頃までの10日間ほど(土曜、日曜を除く)

試験日

筆記試験(午前、午後)・・・・10月第3週目の日曜日
口述試験・・・・翌年1月第3週目

合格発表

筆記(午前・午後)試験・・・・1月上旬頃
口述試験・・・・翌年2月中旬頃

合格率

年度 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 R1
受験者数(人) 6026 5643 5056 4986 4700 4617 4568 4506 4600 4380 4198
合格者数(人) 486 471 390 418 412 407 403 402 400 418 406
合格率(%) 8.07 8.35 7.71 8.38 8.77 8.82 8.82 8.92 8.69 9.54 9.67
土地家屋調査士試験 受験者数・合格数・合格率 推移

平均受験回数

土地家屋調査士試験合格までの平均受験回数

合格者の平均年齢は40歳

合格率だけを見ると難しそうな試験ですが、H30年の合格者の平均年齢はちょうど40歳になります。そして、毎年この年齢に変化はありません。受験者の半数以上は高齢の受験生ですので、20代〜40代前半の比較的まとまった勉強時間を確保することのできる受験生には有利な試験だと言えます。受験が長期化すると、暗記したはずのことを忘れてしまい、同じことを何度も暗記し直さなければならなくなるので、中学や高校の在学期間と同じ、3年以内を目処に合格しておきたい試験となります。ただし、3年以内で合格できなかったとしても、諦めさえしなければ合格できます。粘り強く勉強に取り組みましょう。

社会人の受験生が多い

合格者の平均年齢が40歳ということで、社会人の受験生が大半を占める試験です。逆に言えば、20代の学生が受験すると勉強時間を確保しやすく、有利に働く試験です。勉強の効率の良し悪しもあるでしょうが、若ければ若いほど合格しやすい試験なのかもしれません。

そして社会人受験生の課題は、なんと言っても勉強時間の確保です。特に家庭がある社会人は、育児の合間を縫うようにして勉強時間を捻出しなければなりません。子供が寝てから勉強しようとしてもクタクタで頭が働かないでしょうから、思い切って早く寝て、家族よりも1〜2時間早起きして勉強するのがオススメです。早起きがどうしても苦手な夜型の人は15分ほど仮眠をとって夜に勉強してもいいでしょう。

そして、通勤時間や昼休みなどの、スキマ時間も勉強に当てましょう。ただし、土地家屋調査士試験は問題の半分近くが三角定規を使って図面を作る試験です。他の資格試験とは違い、過去問を暗記してしまえば合格できる試験ではないので、1日に1〜2時間は机に座って作図する時間を設けましょう。過去問の論点を理解すると同時に、作図を体で覚える必要もある試験です。作図は私にとっては、ある種のスポーツのようで、単純な暗記の試験とは違った面白さがありました。暗記だけの勉強とは違った魅力がある試験です。

理系の試験ではない

三角定規を使って図面を書いたり、電卓を使って座標を計算すると聞くと、ガチガチの理系の試験のように聞こえるかもしれませんが、実際は違います。

不動産登記法、民法、土地家屋調査士法などの理解がなければ択一問題は解答できません。そして、合格者の出身学部が示す通り、理系、文系の割合はどちらも同じで、理系だから有利な試験なわけではありません。実務に関しても同じことが言え、測量ができれば仕事をこなせるわけではなく、民法や不登法などの法改正に順応していかなければ、時代の流れに取り残されてしまいます。合格後は所属する土地家屋調査士会で定期的に研修がありますので、法改正などに関してはこそで理解することができるのでご安心ください。

以上、土地家屋調査士試験の難易度と合格率の説明でした。土地家屋調査士を目指す受験生の参考となれば幸いです。

土地家屋調査士の通信講座を検討している人はこの記事を参考にしてみてください。

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