土地家屋調査士と相性の良い資格とは?ダブルライセンスのすすめ

勉強

土地家屋調査士試験に合格するためには、ダブルライセンスが必須です。なぜなら、測量士補(測量士、一級建築士、二級建築士でも可)を持っていれば午前の試験が免除されるため、圧倒的に試験が有利となるからです。丸一日かかる試験よりも、午後からの半日で終わる試験のほうが疲労感が少なく、有利であることは間違いありません。

しかし、私がここで説明したいのは「測量士補×土地家屋調査士」のダブルライセンスではなく、土地家屋調査士として開業した後に取得するとすればどんな資格がオススメなのかを解説していきます。

測量士×土地家屋調査士

まず、土地家屋調査士試験合格者のほとんどは測量士補の合格者であることから、その延長線上にある測量士を取得すれば仕事の幅が広がると考えるかもしれません。実際に私と同じ年に土地家屋調査士試験に合格した同期の方は測量士試験を受験し、合格していました。しかし、彼の目的は仕事の幅を広げる為ではなく、土地家屋調査士として測量の知識が必要だから勉強したということでした。測量士として仕事の幅を広げたい場合、大抵の人は会社を設立し、公共事業に携わっていくというシナリオになると思うのですが、測量会社での経験なしでいきなり会社を作り、経営者となるのは土地家屋調査士の未経験開業と比べてはるかに敷居が高く、まとまったお金や働いてくれる従業員、測量機器一式が必要になります。

土地家屋調査士としてやっていくために測量の知識を知っておきたいという方、あるいは、測量業界での経験が十分にある方にオススメの資格です。

測量士試験の独学の方法はこの記事にまとめています。

行政書士×土地家屋調査士

土地家屋調査士となった後に取得する資格として一番人気はやはり行政書士ではないでしょうか? 理由は民法に関する出題範囲が重なっており、そこを飛ばして勉強をはじめることができるからです。具体的に行政書士の業務は以下の12種類に分類されます。

・建設業
・宅建業
・自動車関係
・農地法
・開発許可
・相続遺言
・会社設立支援
・補助金業務
・福祉
・風俗営業
・産廃業
・入管業務

特に土地家屋調査士業務と関わりが強いのが農地法です。田んぼや畑などの農地に家を建てたり、駐車場にしたりする場合は、農地転用の許可を農業委員会からもらう必要があります。その際、土地や建物の形状の図面を作成する必要があるため、測量や登記が絡んできます。

農地転用の他には、開発許可申請を行う場合の「測量」、そして、風俗営業許可申請を行う場合の「測量、図面作成」などが土地家屋調査士と行政書士で密接な関わりがある業務となります。

行政書士を目指すなら、平成30年度の合格率46.7%アガルートアカデミーがオススメです。全国平均12.7%の約3.68倍の合格率となっています。

宅建×土地家屋調査士“"

宅建とは、「宅地建物取引士」のことです。その仕事内容は、宅地、または建物の売買、交換または賃借の取引の斡旋です。売主と買主、または貸主と借主の取引が円滑に進むよう、間に入って取りまとめてくれます。

しかし、この宅建という資格は、比較的難易度が低い上に、昔のように開業するためにまとまった資金を集める必要もなくなりました。しかも同じ地域に不動産屋が複数ある場合、取り扱っている物件は全く同じです。しかも家賃や物件に関する情報はその不動産のオーナーが決めることですから、ライバルの不動産屋と差別化できることといえば、仲介手数料を値下げをすることくらいしかないのではないでしょうか? しかし、それでは不動産屋として成り立ちませんので、農地の開発が得意だったり、建物の新築が得意だったりと、ライバルと差別化しながら宅建業者として営業しているのをよく見ます。

そして、ここで役に立つのが土地家屋調査士+宅建というダブルライセンスです。宅建業者のみの場合だとライバルとの差別化を図りづらいのですが、ここに土地家屋調査士を組み合わせることで、不動産登記ができる宅建業者になることができるのです。

宅地建物取引士を目指すなら、平成30年度の合格率53.8%アガルートアカデミーがオススメです。全国平均15.6%の約3.45倍の合格率となっています。

建築士×土地家屋調査士

建築士とは建築物の設計及び工事管理を行うことができる資格です。一般的な住宅サイズの建物を設計、管理できるのが二級建築士であることに対して、一級建築士の場合はその建物の大きさの制限がなくなります。

そして、大工と建築士の違いですが、大工は木造工事のスペシャリストであることに対して、建築士の場合は鉄骨・鉄筋コンクリート関係なく建築可能ということです。しかし、大工さんでも実務経験が長くなれば二級建築士の受験資格が与えられますから、二級建築士を取得済みの大工さんが多数いることも事実です。

そしてやはり、土地家屋調査士+建築士のダブルライセンスの話しをしますと、建物を建てた場合は「建物表題登記」+「地目変更登記」が必要になりますから、建物の設計、建築、登記という一連の流れとして業務を出来るようになりますから、お客様としても助かるはずです。

ただし、二級建築士を取得する場合は、これまで説明してきた資格とは違い、学歴、または実務経験が必要になりますので、まずは建築系の大学、短大、専門学校を卒業し、二級建築士となった後に独学で土地家屋調査士となるパターンがもっとも多いのではないかと思います。

司法書士×土地家屋調査士“"

たまーにツイッターなんかで、司法書士と土地家屋調査士のダブル受験を目指しておられる方を見かけますが、無謀ですので必ずどちらか一方に狙いを絞って受験し、合格後にもう一方を勉強することをお勧めします。

どちらも学歴や実務経験不問の試験ですので、建築士のように大学卒業後の独学とはなりませんが、司法書士試験の合格率が何と言っても3〜4%、最低でも3000時間の勉強時間が必要だと言われていますので、必ず司法書士か土地家屋調査士、どちらか一方に絞って勉強を開始した方が良いと思われます。

土地家屋調査士試験の合格率は8%ですので、土地家屋調査士試験の合格までに必要だった勉強時間の2倍が司法書士試験の合格までにかかる勉強時間だと考えてもらえばいいかもしれません。逆のパターンの場合は1/2の時間ということです。

もちろん、どちらも合格した場合は、不動産の表題部と権利部の登記がすべて可能ですので、仕事は増えること間違いなしです。さらに不動産登記以外にも司法書士の業務は幅広いですので、法律の専門家として活躍できることでしょう。しかし土地家屋調査士として、同じ地域の司法書士の先生との繋がりを大切にしながら、持ちつ持たれつの関係で仕事を進めていくというやり方も大事なことなので、司法書士試験の受験をどうするか迷われている方は、頭の隅にでも置いておいてください。

司法書士試験の平成30年度の合格者621名のうち、伊藤塾司法書士講座を利用した合格者は334名でした。その割合はなんと半数以上の54%!!ということで、司法書士を目指すなら、伊藤塾がもっともオススメです。

まとめ

資格を使って働くということは、現場に行き、手を動かして働くということです。もちろん補助者を置いて業務を行うことは認められていますが、全責任は資格保有者に降りかかってきます。資格が増えれば増えるほど、その責任は重くなるということです。自分が背負い切れるだけの責任と、労働時間のバランス感覚を養っていくことが、実務を行なっていく上で重要なのではないでしょうか?

そして、苦労して資格を取ったとしても、実務経験を積む期間や、その実務経験を糧に業務をこなし、収益を生む期間のことも考慮する必要があります。「一生勉強」とはよく言いますが、実際に働き、世の中のために尽くすことによって勉強した意義が生まれると思うのです。

自分に合った資格を取得する時間と、仕事をする時間のバランスを考えて人生設計をしてみてください。

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