個人事業主の開業に必要な、たった1つのこと(お金、経験、人脈はいりません)

根拠なき自信

開業にはリスクが付きものです。特に土地家屋調査士事務所を開業する場合は測量機器や、CADソフトが必要ですから、一般的な士業に比べて多くの開業資金が必要です。少なく見積もっても1000万円は必要だろうと思います。

万全の状態で開業することはできない

しかし、現実的に考えて、1000万円もの貯金を蓄えて、実務経験を積み、仕事につながる人脈を作り、万全の状態で開業に踏み切るのは無理があります。準備ができた頃にはもう定年間近になっているかもしれません。そうすると、いくら万全の状態で開業できたとしても、働くことのできる期間が短くなってしまいます。準備に費やした時間やお金は回収できないまま、廃業せざるを得ない年齢となってしまうことでしょう。

そして、上記のような万全の状態で開業する人というのは、現実的にごくわずかしかいません。ただでさえ、合格者の平均年齢が40歳ちょうどの土地家屋調査士ですから、合格後から開業に至るまでに時間的な猶予がある人はそう多くいません。

大抵の土地家屋調査士は、借金を抱え、実務に関する不安を抱きながら、仕事がもらえる当てもなく開業に踏み切るのです。

開業するには根拠のない自信が必要

結果として、開業に必要なのはお金や経験、人脈ではありません。

本当に必要なのは、「根拠のない自信」ただそれだけです。「私ならやれる!いや、やるしかないんだ」と、信じてさえいれば必ず事業は軌道に乗ります。その自信や、必死さが周囲に伝わり、仕事が増えます。

逆に言うと、どれだけお金を蓄えようが、経験を積もうが、仕事をもらえる保証があろうが、自信が無い人は開業に向いていません。土地家屋調査士に限らず、夢ばかり語って、いつまでたっても起業や開業をしない人がたまにいますが、やはりそういう人は自分のことを客観視し過ぎています。自己評価が低い、あるいは現実的過ぎるとも言えるのかもしれません。

大切なことなので、繰り返して言います。開業に必要なのは「根拠のない自信」。ただそれだけです。自分のことを過大評価しているバカでなければ、開業後に訪れる様々な困難に潰されてしまいます。短期的には楽観的、長期的には悲観的な視点が経営者には必要なのです。

才能があるってなに?

例えばよく、「私は漫画家になりたかった。しかし才能がなかったので諦めてサラリーマンになった」なんて言う人がいます。才能や実力がはじめからある人だけが漫画家になれるかといえば、そうではありません。実力がないところからはじめて、苦労して漫画家になれるから、その仕事に対する誇りや、やりがいが生まれ、いつまでも努力を続けられるのだと思います。はじめから才能があり、苦労せずに結果を出してしまった場合、自分は何をやってもすぐに結果を出すことができると勘違いします。せっかく結果が出た仕事にやりがいを見いだせなくなり、すぐに辞めてしまうというオチ。

結果が出たから自信がつくのではなく、自信があるから結果がついてくる

そんなこと言われても、経験なり、結果なりがあってはじめて自信が湧いてくるんだろ? 実力も何も無いやつが自信持ってても、それはよく言う「意識高い系」ってやつじゃないの? と、反論したい人が大勢いると思います。

しかし、やっぱりそれは違います。結果が出たから自信がつくのではなく、自信があるから結果がついてくる。というのが正しい順番です。実際に、アメリカやイギリスでの研究もあるように、社交的で好奇心旺盛で、自信のある人のほうが、そうでない人に比べて幸運を掴みやすいという結果が出ています。

チャンスは誰にでも平等に降ってくるものです。社交的で好奇心旺盛だからこそ、それがチャンスだと気づくことができます。そして、「私ならチャンスをものにできる!」という自信があるからこそ、実際にチャンスを掴もうと手を伸ばすのです。

もちろん、たった一度のチャレンジで幸運を掴めるわけではありません。人生にチャンスは何度も訪れるので、掴もうとする回数が多ければ多いほど実際に幸運を掴める可能性は高まるということです。

もしもあなたに自信がなかったとしたら、「どうせ私には無理だ」と、手を伸ばして掴んでみようとさえしないかもしれません。その場合は、チャレンジさえしていないので、幸運を掴む可能性は0%です。

自分が自分を応援せずに誰が応援するのか?

「私は頭が悪いから」
「運動音痴だからできない」
「お金がないから無理」

いつもこんな言い訳をして、チャンスを逃していませんか?

子供のころなら親や先生が、手取り足取り様々なことをサポートし、応援してくれたはず。しかし、成人してからは違います。

自分の責任で人生の目標を定め、自分の背中を自分で蹴っ飛ばし、血眼になってチャンスを探し、掴み取るまで諦めずに手を伸ばし続けるのです。

というわけで、ずいぶんスケールの大きな話になってしまいましたが、開業するのに必要なのは、「お金」や「経験」や「人脈」ではなく、「根拠のない自信」ただそれだけです。たった一度の人生を後悔しないよう、目の前のチャンスを掴み取りましょう。

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