本好きなら、誰もが思い描いたことがある古本屋の開業。最近では電子書籍が普及しましたので、部屋の隅に本の山ができることは減りました。しかしそれでも、紙の本には根強い人気があります。その理由は読みやすさ、スマホのように通知音が気にならずに、文章だけに集中できること。そして何といっても、読み終わった後に売れること。電子の場合は売ることができませんが、紙の本の場合は、古本として売ることによって、その本の面白さを共有できるのです。そして今回紹介するのが、無人の古本屋を経営する方法です。
無人の古本屋を経営する方法
東京の三鷹駅から徒歩15分のところに無人の古本屋があります。「BOOK ROAD」という名前です。アメリカのAmazon Goや、中国のビンゴボックスがやっているようなハイテクな機器を導入し、無人化しているのではありません。誰にでもマネできる、アナログな手法の無人古本屋です。古本屋をやりたいけど、仕事があるし、人を雇うようなお金はないと困っている方は是非参考にしてみてください。
全面ガラス張り
防犯のため、店内は外から完全に見える作りの物件がおすすめです。ただし、これは必須ではありません。田舎になればなるほど防犯の必要性は薄まっていくと思いますので、その土地の治安で判断されてはいかがでしょうか?
支払いはカプセルトイ
ゲームセンターなどでよく見かけるカプセルトイを使って支払いをしてもらいましょう。300円と500円のガチャガチャを用意すれば、300円、500円、600円、800円、1000円、1500円、2000円などなど、組み合わせ次第でかなり豊富な価格設定を行うことができます。本にはその価格がひと目でわかるようなシールを張っておくといいでしょう。
そして、ガチャガチャのカプセルの中にレジ袋を入れておくと、本を入れて持ち帰ることができます。そしてそのレジ袋は、お客さんが古本を購入した証拠にもなりますので、店を出る際に周りの目を気にする必要もなくなります。
飲み物の販売
本とコーヒーは相性がいいですから、お湯が出るウォーターサーバーを用意しておいて、粉末のコーヒーや紅茶もガチャガチャで販売するとお客さんに喜んでもらえると思います。
ただし、そうした場合は、ゴミの回収や、掃除でより多くの手間がかかるはずです。
お客さんの本を売る
新しい本を扱う書店と違い、古本屋の場合は、面白い本から次々と売れるため、面白い本を次々と入荷しなければ、売れ残りばかりの本屋となってしまいます。
そこで重要になるのは、お客さん同士でオススメの本を紹介し合うような仕組み作りです。お客さんが読み終わった、誰かにおすすめしたい面白い本があるとします。その本に紹介文を書いたしおりを挟んでもらい、販売するのです。もちろん、無償で本を提供してもらったり、紹介文を書いてもらうわけにはいかないので、売っている本と物々交換してもらったり、コーヒーを何杯か無料にするのはいかがでしょうか? あるいは、図書館への寄贈のように、100%の善意で動く仕組みにしてもいいかもしれません。その分、本の代金を安くし、たくさんの人に本が届くようにしてもいいでしょう。
さらに、本棚のレイアウトを工夫して、その紹介文と本の表紙がハッキリと見えるように配置してもいいかもしれません。
カギの管理
最近は便利なものが次々と開発されていて、スマートロックというものが流行っています。自宅や事務所の鍵をスマホやGPSを使い、自動で開閉できる商品です。もちろん、ネット環境があれば遠隔操作もできるため、古本屋の鍵の管理もこれで解決です。わざわざ開店と閉店の時間に鍵を開け閉めしなくても済むようになります。
しかし、それさえも面倒な方や、治安が良い地域で開店される方の場合は、24時間営業でも問題ないかと思います。その場合は、電気を点けっぱなしにする必要があるので、LEDなどで電気代を節約するといいと思います。
もちろん、定期的に掃除は必要です。それとも、ルンバを使いますか?笑
最大のコスト、家賃について
これが一番の問題で、家賃をいかに安く抑えられるかが、古本屋経営の成功のカギと言っても過言ではありません。1000円でも安く、可能ならば家賃タダで古本屋を開店させましょう。本業で事務所を借りているかたは、その空きスペースを活用してもいいかもしれません。
まとめ
これが今、私が考えるもっとも成功に近い古本屋経営の形です。本好きなら誰もが思い描く夢をいつかは叶えてみたいものです。
この記事へのコメントはありません。