何年かぶりにテレビでM-1を見た。年に1度1000万をかけて、芸人が漫才で競い合うあのテレビ特番だ。
3分間のネタを次々と披露し、審査され、順位が入れ替わっていく。これで優勝したら芸人として食っていけるかもしれない、藁にもすがるような意気込みがひしひしと伝わってくる。勝ち上がってくる芸人は皆、芸歴15年以内で、ベテランとは呼べないものの、中堅クラスの芸人ばかりで、きっとそれぞれに特別な思いがあることだろう。
審査基準は個性的かどうか
最終的に美味しそうな名前のコンビが優勝したわけだが、その結果よりも私がここで紹介したいのは、審査員のコメントだ。それは、7名いたうちの、実に半数以上の審査員が審査後のコメントで人間力や人間性、キャラクターなど、漫才師の「人となり」が3分間のネタの中で滲み出ていたかどうかを重視して審査していたということだ。
人間力、つまりはその人の個性だ。個性と聞くと、なんだか飛び抜けた能力や才能、奇抜な外見をイメージしてしまうが、実は個性は誰にでもあるもの。特別な人にしか与えられることのない、特権では決してない。そこで今回は、誰でも簡単に個性を発揮できるようになる方法をシェアしたいと思う。
ありのままの自分をさらせば個性になる
結論から言うと、個性を発揮するために大事なことは、自分をさらけ出す、ということ。ケツの穴までさらけ出すような意気込みで相手に自分をさらけ出すと、それは人間性が滲み出している、ということになる。
自分を晒すということは、正直であるということだ。良いところばかりを見せて自分の評価を上げようとすると、相手からは不信感を抱かれてしまう。天は二物を与えずと言われるように、完璧な人がいたらそんな訳はないと、嫉妬心を燃やす結果となってしまうのだ。
だから、あえて良いところも、悪いところも相手に自ら公開してしまおう。というのが今回の戦略。自分の欠点をあらかじめ伝えておくことで、誠実さをアピールし、信用を築き、評価か下がるどころか逆に認めてもらえるということ。
正直な振る舞いは相手からの信用を生み、その信用が笑いに繋がり、そしてついには仕事が増えるということだ。長所をアピールすると相手から感心してもらえるが、ありきたりな評価にしかならない場合が多い。短所を笑いやコミュニケーションの一つとしてアピールするほうが、信用をはらんだ評価となり、相手のイメージにも残りやすいため、一石二鳥どころか、一石三鳥になる。
信用があるから仕事をもらえる
お金の本質は信用だとはよく言われるが、信用されるためにはまずはじめに自分が相手にケツの穴をさらす必要があり、その素直さが安心感や信頼感を生み、この人の発言はおもしろい、あるいは信用できると思ってもらえる。
つまり、仕事が欲しいなら、誰彼構わずケツの穴を見せろ。そして信用を築け、ということになる。そしてそのケツの穴は汚ければ汚いほど相手は腹を抱えて笑ってくれることだろう。
以上が、ケツの穴をさらすと仕事は増える論だ。芸人さんだろうが、サラリーマンだろうが、ぜひ、参考にしてみてください。
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