職業の選び方、誰よりも早く決めた奴が一番成功に近いということ

シェフ

20歳から23歳にかけて、私は人生のどん底にいました。通っていた公務員の専門学校を辞め、フリーターとして居酒屋でアルバイトをしていたのですが、飲食業も自分がやりたい仕事ではなく、一体何をしたいのかよくわからない状況でした。

学生時代の友人に会えば、みんないい車に乗り、次々と結婚をし、子供にも恵まれ、着実に父親になっていました。その姿があまりにも眩しくて、惨めな自分の現状を隠すように彼らとは疎遠になっていきました。

生活に余裕はなく、ほとんど休みはなかったので、バイト先と家を自転車で往復する毎日。

しかし、働くことは好きでした。バイトのくせに残業しまくったら店長に気に入られ、あっという間に時給が上がりました。店が終わるとみんなでビールを飲みながらゲームをしたり、なんでもない話をしたりして朝を迎えることがよくありました。

公務員や飲食はやるつもりはないけど、何をしたいのかハッキリしない、煮え切らない私に店長はこうアドバイスしてくれました。

「自分が何をしたいのか、誰よりも早く決めた奴が一番成功に近い」

しかし、そう言われても、やりたいことが見つかりません。仕方がないので本屋に行き、ビジネス書、資格に関する本、さらには「なぜ働かなければならないのか」という哲学的な本まで読み漁りました。しかしどれだけ探しても見つからないのです。どの本を読んでも、仕事を探すためのヒントは書いてあるのですが、この職業で間違いない! という答えが書いていないのです。
私がやりたい仕事は、すでにこの世に存在する職業の中にはない気さえしてきます。

私が探していたのは、これからの時代の流れと合致していて、年収が高く、土日祝日休みで、それでいて私の性格とよく合う仕事でした。
つまり、私のためにあるかのような、ほぼ100点満点に近い仕事。しかし、当たり前ですが、そんなに都合よく社会は回っていないのです。

誰もが就活で追い詰められ、何十社と面接を繰り返した後、勝ち取ることのできるような仕事を、私はなんの期限も設けることなく、武器となるような学歴も資格も経験もなしに、ただ漠然と探していたのです。
もちろん、誰もが就職した時点でなんの迷いもなく、一心不乱にその業界で突き進めるかといえば、そうではないでしょう。この仕事は本当に私に合っているのだろうか? 誰もが一度は抱くであろうその迷いは、業務を通して積み重ねる時間が肯定に変えてくれることだと思います。

さて、私がバイトと自宅と本屋の行き来をしながら、ああでもないこうでもないと立ち止まって考えている間にも、友人たちはどんどんキャリアを積み重ね、私を置いてゆきました。
焦りに焦った私はついに決断をします。とにかく何かしらの仕事に関する方向付けをすべく、資格を取るため、またしても専門学校に通うことにしました。ただし今回は最終的に独立開業を狙える会計士でした。
そして、アルコール漬けだった脳みそにムチを打ち、昼間は勉強、夜は居酒屋でのバイトという生活スタイルに変わりました。

長くなったので私の経歴はちょっと飛ばします。その後も挫折の連続だったのですが、また別の機会にお話します。

2年半通う予定だった会計士の専門学校は1年で辞め、最終的に一文無しになり、私は実家にたどり着きました。まさに親不孝の極みです。
お金がないので何でもいいから働かなければ仕方ありません。実家で父が測量、祖父が農業をやっていましたので、まずはその手伝いからはじめました。そうです、一文無しになった私は、恥ずかしながら親のスネをかじったのです。するとすぐにあの時の、飲食時代に残業しまくった感覚が戻ってきました。
小学生の頃に絶対にやらないと誓って決めていた農業の泥臭い仕事でさえ、やりはじめれば楽しいのです。
その後は、測量や農業に関わらず、自分ができる仕事は何でも取り入れるような働き方にして現在に至ります。

やっと結論にたどり着きました。

色んな学校に行って、バイトをして、色んな本を読んで、さんざん迷った挙句、私は仕方無しにせざるを得なかった実家の仕事にハマったのです。
考えることはとても大切なことですが、なにか行動し、キッカケを作ることはもっと大切なことなのかもしれません。
今では土地家屋調査士、測量、農業、ネット販売、ブログと様々な特技を掛け合わせながら、仕事を楽しんでいます。
店長にアドバイスをもらい、あれほど本屋で探した挙句、探すことのできなかった、この世のどこにもない、自分だけにしかできない仕事がここに完成しつつあります。

「自分が何をしたいのか、誰よりも早く決めた奴が一番成功に近い」

店長が意図した意味とは、受け取り方が少し違ったかもしれませんが、私は「私にしかできない仕事を追求していく」と、ようやく決めることができました。
公務員の専門学校で学んだことはほとんど役には立っていませんが、会計士として学んだ会計に関することや、飲食店で学んだ料理は、間違いなく私の生活を豊かにしています。かなり遠回りをしてしまいましたが、あながち無駄ではなかったようです。

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コメント

    • ヒロポン
    • 2018年 11月 06日

    勉強なります。勝一文書上手いんやね

      • kiyokawa-office
      • 2018年 11月 06日

      久々やねー!ありがとー笑 ヒロキのほうが文章上手いんやけん日記書いて読ませてくれー!笑

        • ヒロポン
        • 2018年 11月 06日

        他のも読ませてもらったけど、全部面白いしためになりました!知識と経験が半端ないね。これから人生に迷ったら勝一のブログを覗きにきます!

          • kiyokawa-office
          • 2018年 11月 06日

          ありがとー笑 書いた甲斐があったよー!つーか、人生に迷ってるんかい!笑

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