ランニングを毎日続ける効果とは? 村上春樹の仕事術

ランニング

はじめに

村上春樹の話をはじめたら、ハルキストと、アンチハルキ(龍寄り)の意見が対立しだして、なんの話をするつもりだったのか忘れてしまうことが過去にあったのですが、これだけは言わせていただきたいと思い、ブログにしたためました。

もちろん、バトルがはじまるような小説の内容に関することではありません。彼のエッセイが非常に素晴らしい仕事術として参考になったので、備忘録としてここに書いておきますので、どうぞ自由に閲覧ください。もちろん異論は認めます。

一つのことだけに集中する

村上春樹は元々ジャズ喫茶の経営者だったことは有名な話です。店の名前はピーター・キャットで、現在も店は残っているとのこと。処女作、「風の歌を聴け」以降の数冊はそのジャズ喫茶のカウンターで閉店後、ビールをちびちび飲みながら書いていたとのことです。

そのようなスタイル(副業)として文筆業をされている方は世の中にごまんといることでしょう。

しかし村上春樹は違いました。作家としてまだまだ駆け出しのデビュー数年後、ジャズ喫茶の経営での収入が遥かに多い時期にキッパリと見切りをつけ、ようやく苦労して経営を安定させることができたジャズ喫茶を売払ってしまったのです。もちろんその理由は作家一筋でやっていくためです。

彼は処女作で賞をもらい、作家としての道が開けたことを「幸運だった」と綴っていました。そこに誰しもが掴むことのできないチャンスが転がっているのだから、全身全霊をかけてそれに打ち込むつもりだったのでしょう。ジャズ喫茶の経営者でいるよりも作家としての成功のほうがより大きな彼の夢だったのでしょう。

グループに属さない勇気

一般的に小説家がデビューした後は、雑誌や新聞で連載をしたり、文壇で賞の選考委員をしたりするのですが、村上春樹はそのような活動を一切拒みました。

連載を持つということは、定期的な収入が見込め、生活が安定するのでしょうが、ラストが定まらないまま書き始めるので見切り発車的な小説になりがちです。恐らくそれを嫌ってのことでしょう。その証拠に彼は小説を書き始めると推敲に推敲を重ね、完璧に仕上がるまでは絶対に誰にも小説は読ませないと書いてありました。小説が仕上がったらまずは奥さんに読んでもらうようです。

そして選考委員の仕事も引き受けない理由は恐らく、小説の読み方に関する自由を制限したくないからだと思います。有名な作家が新人作家の小説の感想を述べた場合、どうしても読者はその感想に導かれるようにして小説を読むことになってしまいす。恐らくそのことを嫌ってのことでしょう。小説の読み方は千差万別であるべきですから。

好きな仕事でストレスを溜めない

ウィキペディアを覗いてみて貰えばわかると思うが、彼は長編小説を概ね3年に1本のペースで出版している。最近は超長編小説が多いため、そのスパンは長くなっているが、ページ数に換算すると執筆のスピードは一定なのではないかと思っている。小説を書くためには普遍的なテーマがまずあって、そこにストーリーを乗せて読者に運ぶわけだが、書くペースが早すぎると似たようなテーマ選びになったり、似たような文体になってしまうのだろうと思う。小説を書く上での最適なペースが個人差はあるだろうが3年に1本なのではないだろうか。

そうすると、文書を書く行為をいつまでも楽しんで続けることができるだろうし、書く本人も読者もが関心のあるテーマとなることだろう。

ルーティン・ワーク

詳しくは忘れたが、村上春樹は午前中の4時間執筆をする。ロボットになったように、淡々と、圧倒的な集中力で4時間執筆に打ち込みます。恐らく人の集中力は1日4時間が限界だという研究結果があるからこうしているのでしょう。4時間が過ぎたら、どんなに調子がよかろうが、どんなに中途半端だろうが、そこでキッパリと見切りをつけてペンを(正確にはPCを)置くらしい。これはぜひ、みなさんにも知っておいてもらいたいことなのですが、「仕事はきりのいいところで終わってはいけない」ということです。あえてきりが悪いところで終わっておくことで、不完全な心理的に気持ちの悪い状態にしておくのです。そうすることで、翌日の仕事がスムーズにはじめることができます。

毎日走るということ

夜型で、不健康で、破天荒。なるだけ浮世離れしているほうがいいものが書ける、というのが昔ながらの作家の価値観でした。

しかし、村上春樹はこれとは真逆の生活を送っています。ジャズ喫茶の経営を人に譲ってからというもの、朝方の生活にシフトし、毎日10キロのランニングを続け、健康的な生活を送っているようです。

この、10キロのランニングというのが良い仕事を続ける上でとても重要なことで、執筆は頭で考える作業だと思われがちですが、そうではなく、長時間椅子に座っていてもびくともしない体力づくりが良い作品を生む秘訣だということです。さらに毎日走り、大腿筋(別名やる気の筋肉)を刺激することによって、毎朝の4時間の執筆を圧倒的な集中力で乗り切ることができるのでしょう。健康的な精神は健康的な肉体に宿る、と書いてあった気がします。

小説を書いていない時間に何をしているかが最も重要

学生時代に痛感したことなのですが、スポーツでも勉強でも何でも、大切なのは本番ではないということです。当日にできることといえば神頼みくらいでしょうか? 結果はそれまでに積み重ねてきた日常がすでに物語っています。それまでにやってきたことに対する自信があれば堂々と本番に臨むことができ、緊張すらせずに結果を残すことができるのです。

村上春樹は毎日10キロ走っています。3年に1本ほどのペースで長編小説を書き、小説を書かない期間は自分の好きな本の翻訳をしています。この翻訳の仕事がまた彼の文体を個性的なものにしているはずです。かつての喫茶店の営業中も、翻訳の仕事中にも聞いてるジャズのメロディーも文章の滑らかさの要因なのでしょう。

村上春樹は自分の墓石にこう刻んでほしいということでした。
「少なくとも、最後まで歩かなかった」

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コメント

    • 須貝光典
    • 2020年 9月 25日

    清川様、 私は村上春樹の熱心な読者ではないのですが、この「村上春樹の仕事術」のブログは参考になりました。「 走ることについて語るときに僕の語ること」を読んでみたいと思います。ありがとうございました。

      • 清川 勝一
      • 2020年 9月 25日

      コメントありがとうございます。面白いし、読みやすいのでオススメです!!

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