AIに奪われない副業とは?できる仕事を積み重ねて、自分らしい働き方を見つけよう

自分にできること

働き方改革により、副業や兼業が推奨されています。もちろんすべての企業で推奨されているわけではありませんが、これは一人一人が働き方を見直すチャンスなのかもしれません。

できることなら、昔からよくある働き方のように、一点集中で、一生同じ会社で勤め上げることを前提として働いたほうが効率的です。成果も出やすいですし、思考がブレることもなく、やるべきことが増え過ぎずに済みます。特に男性はマルチタスクに向いていない生き物(女性の場合は向いている)ですから、本来なら副業をすべきではありません。

副業を勧める理由

しかしなぜ、副業を推奨するのかというと、理由があります。

それは、人の手でこれまで行われてきた仕事が機械化によって激減するからです。特に日本は超少子高齢社会ですから、早急な機械化が必要です。たくさんの高齢者に対応する若い世代がいないため、介護や医療現場での人手が明らかに不足します。ロボットに介護されるのは嫌だとか、ロボットが人の仕事を奪ってしまうだとか、そんな悠長なことを言っている場合ではないのです。早急にロボットに仕事をしてもらわなければ、特に介護が必要で身寄りのない高齢者は生活していけません。

それでは、様々な仕事をロボットにしてもらうとして、我々にできることとは一体何が残るのでしょうか?人工知能関連のロボットを作ったり、プログラミングをしたりする仕事でしょうか?それとも、介護施設の経営でしょうか?どんな仕事が残る可能性が高いかはもうすでにスタンフォード大学の研究により、発表されています。以下にまとめていますので、ご覧ください。

ご覧頂いた方はおわかりになったと思いますが、人工知能の普及後も残りやすい仕事は、人と関わる専門性の高い職業です。この専門性が高いというのがポイントで、一般的なホテルの受付の仕事は無くなるかもしれませんが、高級ホテルのコンシェルジュのような仕事は無くなりにくいということです。

人と関わる専門職に転職すべきではない

それでは今後、人と関わる専門職ばかりに狙いを絞ってキャリア形成を進めていくべきでしょうか?答えはもちろんNOです。

ベーシックインカムのような制度が普及し、働かない生き方が生まれれば話は別ですが、今のように大抵の人が仕事をすることを前提とした場合、人工知能の普及後に残る可能性の高い仕事に飛びつくのは危険です。

なぜなら、競争が激しく、仕事を勝ち取ることが困難だからです。しかも、機械化される仕事の範囲は年々広がっていきますから、今は機械化されにくいと判断されている仕事だとしても、10年後、20年後には機械化されてしまうということは往々にしてあります。ですから、本業を変えて時代の流れに対応するのではなく、今やっている仕事の専門性を徹底的に高めることが機械化に対応する手段だと考えるべきです。

時代の流れは予測できない

1999年から2011年頃までは誰もが持っていた、パカパカのガラパゴス携帯が、今ではスマホに変わってしまいました。その間たった12年です。これだけ複雑化かつ高度化した社会で、未来を予測することは不可能です。

2〜3年後のことが予測不可能な社会ですから、自分が退職するまでを見据えた職業選びは不可能だと考えるべきです。

選択肢が多すぎると無気力になる

現代のように、多様化、そして複雑化した社会で、無気力になる若者は多いはずです。人は4つ以上の選択肢を与えられた場合「何も選ばない」という選択肢を選ぶ傾向にあります。このことを心理学的には「決定回避の法則」と呼ぶようです。

職業選びに関しても同じことが言え、自分の性格に合い、将来性が高く、給料の良い仕事と、条件を増やしたところで、該当する仕事は無数にあります。しかも「新しい仕事を作る」ことを目標にした場合、選べる仕事は無限に増えてしまうのです。

できることからやるしかない

上記のような決定回避行動に陥らないようにするためには、何でもいいから行動を起こすしかありません。今やっているバイトを本気でやってみたり、親がやっている仕事をやってみたり、誰かに勧められた仕事を素直に受け入れてみたり。とりあえず動き出してみて、後から専門性を高めたり、無秩序に増えたできることを繋いだり、まとめたりして、思うように変化させればいいのです。

士農工商のように、職業選択の自由がなく、世襲が原則とされている時代が、かつてはありました。自由であることは素晴らしいことですが、あえて選択肢を無くし、本人が迷い、無気力になる可能性を消しておくことも、もしかすると理にかなった方法だったのかもしれません。許嫁や、襲名なども同じです。

まとめ

いかがでしたか?人工知能の発達で仕事が無くなってしまうかもしれないと怯え、身動きができなくなっている場合ではありません。深く考えずに自分ができる仕事からコツコツはじめてみること、そしてその仕事の専門性を高めることでしか、時代の流れに逆らうことはできないようです。とにかく地道に、できることからはじめてみましょう。

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コメント

    • ヒロス
    • 2020年 1月 05日

    過去を後悔するでも未来を恐れるでも無く今自分が行なっている仕事を一生懸命行う。頭でっかちに考えすぎるのではなく、「今ここ」でやるべきことを粛々と行うことの大切さを、清川勝一さまの記事を拝読させて頂き改めて感じました。行き詰まった時に酒を酌み交わす仲間が近くにいることも羨ましいです!

      • kiyokawa-office
      • 2020年 1月 05日

      いつもありがとうございます。正月は一緒に酒を飲めてよかったです。無事に帰れましたか?また夏にでも会いましょう!!

    • ヒロス
    • 2020年 1月 05日

    2020年も清川勝一さまのブログを一日も欠かすことなく拝読させて頂きます。宜しくお願い致します。

      • kiyokawa-office
      • 2020年 1月 05日

      ありがとうございます。こちらこそよろしくお願いします。

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